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カンポットペッパーの歴史
胡椒は、インドから中国に伝わり、アンコール王朝時代の1360年頃に中国からカンボジアに胡椒が伝わってきます。
その後、カンボジア全体に広まり、栽培が始まります。
カンポットペッパーは当初、普通の胡椒と同じ胡椒として流通していました。
19世紀中頃のフランス植民地時代に、とあるフランス人がカンポット地方周辺の胡椒を食した際に、普通の胡椒より味も香りも上質であると、気づき本国へ持ち帰り研究することになります。
そこでカンポットペッパーは普通の胡椒よりも格段においしいという研究結果が発表され、フランスよりカンポットペッパーの大量生産を命ぜられます。
そして世界中が注目する胡椒としてカンポットペッパーが広まります。
しかし、1970年代に起きた内戦により、カンポットペッパーを生産していた農家の人は連行され、胡椒農園は焼き払われてしまいます。
焼き払われた農園では、強制的にお米の栽培をさせられて、一気に世界一と言われたカンポットペッパーの生産量が減ります。
1990年に内戦は収まり、少しずつ生産者も帰ってき、2000年代に世界一だったカンポットペッパーを復活させてほしいと、世界中から支援などが募り、現在全盛期の生産量を復活させつつあります。
2010年には、ワインなどを保護しているフランスの組織PGI (Protected Geographical Indication)よりカンボジアで初の認証を取得しました。
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カンポットペッパーの特徴
カンポットペッパーの栽培は、化学肥料や農薬を一切使用しない、完全オーガニックの栽培方法です。
そのため、肥料などの混じりっけの香りがある他の胡椒と比べ、香り高い胡椒本来の香りと、強い味がする胡椒となるのです。
カンポットペッパーは、ミルで擦った瞬間にとても芳醇ないい香りが漂ってきて、やみつきになるのが特徴です。
この香りは、こだわりの昔ながらの伝統的オーガニック栽培がなければ、実現することはなかったでしょう。
さらにカンボジアのカンポット地方という限られた地域でのみ生産された胡椒のみをカンポットペッパーと称することができます。
その土地の特徴としては、
1. 海面に面しているため、土壌にミネラルが豊富に含まれている
2. 年間を通して強い日差しを受ける
3. 化学肥料・農薬を一切使用しない、昔ながらの伝統的栽培方法を行っている
そして4つ目が一番重要になります。
4. カンポット地方の土壌にだけ存在する特別な石が胡椒に影響を与えている。
このような特別な条件下で育てた胡椒の実をカンポットペッパーと称することができ、とても香り高い香ばしい胡椒となるのです。
袋を開けた瞬間に、もう胡椒の香りが漂い、ミルで削るともっと濃い胡椒の香りを体験することができます。
過去に欧米のTIME誌にも掲載され「普通の胡椒はテーブル・ワインだが、カンポットペッパーは良質なボルドー・ワイン」と絶賛されたこともあります。
まだカンポットペッパーを体験したことのない方はぜひ一度お試し下さい。